こんな症状はありませんか?
①子供さんが健診でA(1、0)出てなくてB以下だった時
小・中学生の場合、近視になってる事が多いのですが黒板がちゃんと見えてなくて、学力が落ちることになります。
園児の場合は、遠視や乱視で元々視力が発達してなくて、治療のためのメガネをかけないと、大きくなってからしっかりした視力が出ない子になってしまう場合があります。視力の発達のピークは6歳です。大きくなってからではメガネをかけることでの治療効果はありません。他の子よりも視力が出ない事を本人が気がつく事はありません。眼科で調べればどのような状態かすぐに分かります。
②急に何か浮遊する物が見え出して消える事なく続く
一般的には飛蚊症と言いますが、蚊のように見えるものは少なく色々な形をしています。放置して良いものがほとんどですが、網膜剥離の始まりや眼底出血の様な重い病気のこともあります。眼底検査を受けて下さい。検査後しばらく眩しくなりますが数分とかからない検査で原因が何かわかります。
③花粉症などで眼のアレルギーが強く出る
眼科で処方できる点眼薬で効果の強いものがあります。点眼なので眠くなるというような副作用は有りません。花粉症の場合、始まる前から点眼を開始すると楽にすごせます。
④視野が部分的に欠けている
比較的速く進行するのは網膜剥離と眼底出血などです。欠けている範囲がみるみる広がるような時には緊急に受診して下さい。網膜の物を見る中心に及ばない内に治療すれば視力低下は免れます。
凄くゆっくり進行するものに緑内障があります。自分で気付くころにはかなり進行してしまっています。緑内障による視野欠損は元に戻す事は出来ないので、検診で無症状の時に見つける事が必要です。
⑤左右の見え方が違う
単にメガネが合ってないとかメガネで矯正したら大丈夫という事が多いのですが、白内障とか黄斑変性症など色々な病気の可能性があります。時々遠い所と近い所を手で目をふさいで左右の目が同じように見えているか確認してみて下さい。
⑥目が乾く、ゴロゴロする、ショボショボする
ほかにも色々な症状が出ますが、いわゆるドライアイです。涙が減るタイプと目の表面が乾きやすくなるタイプが有り、両者が混合している場合もあります。以前は人工涙液とヒアルロン酸の点眼しかなく、一時的に目の表面を濡らすか保湿することで症状を緩和するだけでしたが、現在は目の中の水分を増やすような成分や、目の表面を乾燥から守るムチンを増やす成分の入った点眼薬が有ります。
⑦充血が強く目やにがたくさん出る
一般的に結膜炎と言われますが主なものはアレルギー性、細菌性、ウイルス性の三種類です。アレルギー性の場合人にうつることは無いんですが、自覚症状が強く不快になる場合は早めに点眼治療したほうがいいです。細菌とウイルス性の場合はうつるので、なるべく早く点眼を始めた方がいいです。ウイルス性の場合なかなか治らないうえに後から角膜に炎症を起こして視力が落ちる事が有ります。
⑧コンタクトレンズをはめていて充血したりゴロゴロしたりする
コンタクトレンズを長くはめ過ぎていたり、洗浄が不十分で汚れたレンズが目に酸素を十分に通さなくなる事によって起こるのですが、角膜に傷ができて感染すると角膜が濁って視力が落ちることがあります。最新の酸素透過性の高いレンズでも起こります。ネットなどで販売されている酸素透過生の低いカラコンなどでは発症する確率は高くなります。何か少しでも違和感を感じたら直ぐにレンズを外して下さい。